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スーパーマリオUSAの秘密
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スーパーマリオ「USA」に隠された秘密とは?


Suifu


関連ページ : 徹底比較!『夢工場』と『スーパーマリオUSA』


  なぜ「USA」なのか?


『スーパーマリオUSA』というゲームをご存知か。
1992年にファミリーコンピュータ用ソフトとしてリリースされ、
その後、SFC『スーパーマリオコレクション』にリメイク移植された。

それをさらにブラッシュアップしてGBAに移植したものが
スーパーマリオアドバンス』である。
(ちなみに,GBAと同時発売であった)

さて、このスーパーマリオUSAが「なぜUSAであるか?」
というのが、このコラムのテーマであるが、
その答えは任天堂公式サイトにあった。
そこには、こう書かれている。
(以下,“マリオヒストリー”より原文をそのまま抜粋)

なぜ、タイトルに“USA”とついているのでしょうか。
実は、アメリカにおいては、この『スーパーマリオUSA』が
『SUPER MARIO BROS. 2』として発売されていたのですが、
それが日本でも発売されることになったという経緯があるからなのです。

そもそも、このアメリカの『SUPER MARIO BROS. 2』は、
日本では『夢工場ドキドキパニック』というタイトルで発売されたゲーム。

ややこしい話ですが、簡単にいえば、
ゲームが逆輸入されたようなものなんです。



…というわけで,このコラムのテーマであったはずの
「USA」の経緯はすでに明らかになってしまった。
ただ、コレだけではやや説明不足なので、少し補足していきたい。


  『夢工場ドキドキパニック』とは? 


『夢工場ドキドキパニック』は
「コミュニケーションカーニバル 夢工場 '87」
というイベントが開催されたのがキッカケで、
さまざまなメディアミックス展開のひとつとして
発売されたゲームのようだ。開発は任天堂。

操作するキャラクターはマリオたち…ではなく、
「イマジン」「リーナ」「パパ」「ママ」といった

“イマジンファミリー”

(どうやら開催されたイベントのキャラクターであったようだ)

もう、おわかりだろう。
現在『スーパーマリオUSA』として発売されているものでは、
「イマジンファミリー」が「マリオファミリー」に
そのまま変更されているのだ。そして話は公式サイトに
記載されている文章へとつながる。


どうしてこの『夢工場』がアメリカで、
しかも『SUPER MARIO BROS. 2』として
発売されるに至ったのかまではわからないが、
要するに『夢工場』をアメリカで発売するにあたって、
操作キャラクターをマリオファミリーに変更し、
『SUPER MARIO BROS. 2』として売り出したものを
さらに逆輸入したものが『スーパーマリオUSA』というわけだ。

なかなか複雑な経歴の持ち主であるが、
こういった形で『スーパーマリオUSA』として
発売されていなかったとしたら、『夢工場』は
版権などの問題からも、後に任天堂から移植や
リメイクされることは考えにくく、「埋もれた名作」として
多くのユーザーはこのゲームの存在すら知る余地もなかっただろう。
そう考えると、感慨深いものがある。

「ゲームのセンスが今までのマリオシリーズとは似ても似つかない」
Nohmが以前述べていたが、それもそのはず。
そもそもマリオのゲームではないからである。

変更されたのは(細かい部分は除くとして)主に操作キャラクターだけ、
世界観や敵キャラクターはそのまま。

ピーチ(一定時間空を飛べる)とキノピオ(力持ち)は
イマジンファミリーの「ママ」「パパ」に相当すると思われるが、
おそらく操作性からマリオファミリーをあてはめただけなのかもしれない。

そもそも『夢工場』のストーリーは、
イマジンファミリーがさらわれた双子を助けるために
冒険へ出発するというものらしい。
そのあたりのシナリオ構成もUSAとは異なっているが、
一体どこまで変更されたのかは、
実際に『夢工場』をやってみなければわからない。


スーパーマリオUSAの発売の経緯に関してはこんなところである。

関連ページ : 徹底比較!『夢工場』と『スーパーマリオUSA』


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