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はじめに
「…(前略)…そもそも『夢工場』のストーリーは、
イマジンファミリーがさらわれた双子を助けるために
冒険へ出発するというものらしい。
そのあたりのシナリオ構成も『マリオUSA』とは異なっているが、
一体どこまで変更されたのかは、
実際に『夢工場』をやってみなければわからない。」
……と、
管理人さんが『USA』の理由について書かれていたのですが、
そもそも『マリオUSA』の原点が
『夢工場ドキドキパニック(以下
『夢工場』)』であることは,
私が「なぜUSAなのか?」ということに
疑問を持たなかったならば知り得なかったことでしょう。
そういう意味でも,私が『夢工場』をプレイしたのは
運命的であったのだと思います。
ここでは,『夢工場』について
『マリオUSA』との相違点に着目して考察してみます。
システムの違い
まず、プレイした最初の感想を。
キャラ・アイテムなどのグラフィック面についてはもちろんなのですが、
システムにもかなりの相違点があったことでしょうか?
例えば…
<夢工場>
キャラクターごとに別々でクリアを目指し、
4人全てでマムーを倒すと真のエンディングが見られる。
<マリオUSA>
ワールドクリアごとにキャラクターを変えられ、
マムーを倒せばエンディングを見られる。
といった感じです。
すなわち、『夢工場』では各キャラクターが別々に冒険をしているのに対し、
『マリオUSA』では4人が協力して冒険しているのです。
そして、言うまでも無く前者の方が難易度は高いです。
なぜならば、このゲームでは地形によって適するキャラクターが異なるので、
適さないキャラクターでのプレイを強いられるとかなり苦戦するからです。
キャラクターの違い
まず、敵キャラに変更はほとんどありません。
ヘイホーも今日マリオシリーズのゲームで
活躍(?)しているのと全く変わりません。
相違点を強いて挙げるとするならば、
ワールド5のボスキャラが
『マリオUSA』では「チョッキー(蟹)」であるのに対し、
『夢工場』では「ドンチュルゲ(鼠)」になっています。
つまり「チョッキー」は『マリオUSA』のオリジナルキャラということです。
次に操作キャラ。
基本的に以下のように対応していますが、
『夢工場』にはBダッシュがないため、操作性はかなり悪いです。
イマジン
↓
マリオ |
リーナ
↓
ピーチ |
ママ
↓
ルイージ |
パパ
↓
キノピオ |
そして、アイテム。
基本的にマリオっぽいアイテムはすべて
『夢工場』から変更されたと思ってくれれば結構です。
例えば、「キノコ」は『夢工場』では「ハート」になっています。
「ノコノコのこうら」も「変な顔」になっています。
ただし、「スター」は変更されていませんでした。
(無敵の時のBGMは変更されています)
最後に:『夢工場』が『マリオUSA』にリメイクされたのは偶然か?
世界観が大きく異なっているものの
このゲームがマリオにリメイクされたのは必然である
と、私は考えています。
実際、このゲームはかなりの良作であり
≪夢工場のイベント≫だけの物とは考えにくいのです。
それに、このゲームは操作性の悪いことや
キャラクター選択に融通が利かないといったなど
改善すべき点がいくつも見つかります。
そして、『マリオUSA』ではその改善すべき点がほとんど直されています。
現に『マリオUSA』はファミコンだけでなく
何度もマイナーチェンジを繰り返しながら、
SFCやGBAにリメイクされています。
世界観はイマジンファミリーに合わせてアラビア風にしてはありますが、
もともとは「マリオのゲーム」のプロトタイプとして作られたのではないか?
と私は考えています。 |
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